第二新卒の主な退職理由10選!転職時に面接で見られるポイント〜注意点を解説
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本記事では、第二新卒で退職する際の理由や面接官に伝える際の役立つ例文を紹介します。
新卒で入った会社を退職して第二新卒として転職活動する際、必ず聞かれるのが転職理由、退職理由です。
どのような理由で退職したとしても、伝え方や内容次第で面接官に悪い印象を与えかねません。
第二新卒の主な転職理由・退職理由10個に関して、それぞれの伝え方のポイントや実際に使える例文を知っておけば、転職活動の際役に立つでしょう。
あわせて第二新卒の面接時に見られる5つのポイントや第二新卒が転職理由を考える際の5つのコツ、さらには転職成功のために利用をおすすめする転職エージェントを紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
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第二新卒の主な転職(退職)理由10選
以下は、第二新卒が転職する際の主な理由として挙げられるものです。
第二新卒の主な転職(退職)理由10選
面接官は、転職希望者が前職の仕事になにか不満を持って辞めたことはわかっています。
ただ、またすぐに辞めてしまう人材を採用しないためにも、退職理由の確認をおこなうのです。
それぞれの理由の中に転職面接時の伝え方や、実際に使えるOK例文と避けた方が良いNG例文も記載していますので、目を通した上で合うものを活用してください。
キャリアチェンジをしたい
第二新卒の転職理由として多いのが、「キャリアチェンジをしたい」というものです。
キャリアチェンジとは現職と異なる未経験の業界や職種に挑戦することを指し、異業種転職とも呼ばれます。
第二新卒は異業種へチャレンジしやすいため、キャリアチェンジの転職においても有利に転職活動できるでしょう。
しかし、キャリアチェンジを理由とした転職の場合は、単に憧れだけや挑戦意欲のアピールにならないよう気をつけるのが重要です。
キャリアチェンジをしてなにを達成したいか目標を明確に伝え、未経験の職種にチャレンジするために、どのような努力をして企業に貢献できるかを伝えるのが効果的でしょう。
OK例文
私は前職で事務として会社のバックグラウンドを支える仕事をしていましたが、会社で利用しているシステムの保守のため、エンジニアの方と何度も仕事をしている中で、技術で問題を解決し、最先端のものづくりに関われる仕事に大きな魅力を感じました。
エンジニアの仕事は未経験ではありますが、オンラインスクールを通じて基礎を学び、関連するセミナーにも積極的に参加しています。
御社で採用して頂いた際にはさらに勉強を深め、前職で培ったタスク管理能力を活かしつつ、御社に貢献していきたいと思っています。
NG例文
先日友人の結婚式に参列した際に、華やかな職場で夫婦の想いを形にする仕事に魅力を感じ、自分もウェディングプランナーとして活躍したいと思って応募しました。
現在は事務の仕事をしておりますが、営業と常に連携を取り仕事を進めていくため、コミュニケーション能力には自信があります。
御社に入社できましたら、業務に関する知識やスキルを一刻も早く習得し、貢献したいと思っております。
給与・年収アップ
給与や年収アップは、第二新卒が転職を考える際の一般的な理由の一つです。
新卒で入社した職場では、新人の価値が完全に評価されない場合があり、経験を積むにつれて自己のスキルと貢献が給与に反映されていないと感じるようになります。
そのため、さらなる給与を求めて新たな職場を探す行動は、若手職員にとって自然な流れと言えます。
ただし「年収が低いのは本人の能力やスキルが足りないからではないか」と思われることもあるため、いままでの実績を具体的に説明し、新しい職場でどのような価値をもたらせるかを強調するのが大切です。
給与や年収アップを求める場合、現状への不満を伝えるのではなく、結果に対して正当な評価をしてほしいという内容で伝えていくと良いでしょう。
OK例文
私は現在営業として仕事に従事しており、常にノルマの120%を達成、研鑽月には150%以上を目指すなど、会社に貢献してまいりました。
しかし現職では実績に対する評価制度がなく、給与に反映されないため、転職を決意いたしました。
御社に入社した際には、今後も仕事を通じて自分のスキルを伸ばし、それに伴い責任のある役割で、より高い報酬に結びつく環境で働きたいと考えています。
NG例文
私は現在事務の仕事に就いていますが、正直に言うと今の給料では生活が厳しいので、もっと良い給料を頂ける場所を探しています。
とにかく現職での給料よりも良い額であれば満足なため、御社を志望しました。
ステップアップしたい
多くの第二新卒者が転職を考える主な理由の一つが、「ステップアップしたい」です。
ステップアップの具体例
- 新たなスキルの獲得
- キャリアアップ など
ステップアップを目指す動機は、自分自身の成長と発展に対する強い意志を示すものであり、転職市場においても非常に評価される理由です。
面接時には、具体的なキャリア目標を示し、その目標を達成するために新しい環境が必要という点を説明するのが良いでしょう。
自分がこれまでに積み上げてきた経験やスキルが、新しい職場でどのように活かせるかを具体的に述べることで、採用担当者に自己のポテンシャルを理解してもらえます。
OK例文
私はより大きな責任を負い、自分のスキルをさらに伸ばす機会を探しています。
特にプロジェクト管理とチームリーダーシップの能力を高めたいと感じており、ゆくゆくは御社のプロジェクトリーダーのポジションで活躍したいと考えています。
これまでの経験を活かしつつ、更に学び、成長し、貴社の目標達成に貢献していきたいです。
NG例文
今の仕事ではもう学ぶことがなく、退屈しています。
もっと評価され、重要なポジションで働きたいと思っています。
どこでもいいから、ステータスが高くて、もっと尊敬されるような仕事がしたいです。
体調不良
体調不良も第二新卒者が転職を考える理由の一つです。
ただし体調不良での転職は、企業に同じ理由で辞められてしまう可能性があると思われ、採用に至りにくい可能性があります。
体調不良で転職する場合、体調不良が仕事に与えた影響と乗り越えた方法、そして健康を優先しながらキャリアを続けるための積極的な姿勢を示すのが良いでしょう。
面接官に対して前向きで責任感のある姿勢を示せます。
OK例文
過去数ヶ月、体調不良が長引いて、仕事にも影響を及ぼしていました。
治療と休養を経て現在は大きく改善しておりますが、この経験から健康を維持しながら働けるバランスの取れた環境での仕事の重要性を学びました。
御社が提供する柔軟な勤務条件や健康を重視した職場環境は、私の長期的なキャリアと健康管理に非常に適していると感じております。
NG例文
最近、体調が悪くて仕事に行くのが嫌になっています。
よく病気になるので、もっと楽な仕事がいいです。
休みが多くて、あまり疲れない仕事を探しています。
やりたいことができなかった
第二新卒者が転職を決意する理由の一つに、「やりたいことができなかった」というものがあります。
入社時に期待していた業務やプロジェクトへの参加が実現せず、自分のスキルや情熱を生かす機会が限られてしまうために起こる理由です。
やりたいことができなかったという理由で転職を考える際には、面接で「新しい職場でどのような経験を積みたいか」や「どのように自分のスキルを活かして貢献したいか」を具体的に説明し、キャリアの目標と応募先企業での貢献をリンクさせると良いでしょう。
ポジティブな転職の動機を伝えることで、面接官に対して目的意識が高い印象を与えられます。
OK例文
入社当初は特定のプロジェクトへの参加を楽しみにしておりましたが、実際にはその機会が得られず、私の得意とするスキルや情熱を生かすことが難しい状況でした。
私は自分の強みを活かし、より積極的にプロジェクトに貢献できる環境を求めています。
御社では私のスキルを最大限に活用できると感じたことから、入社を希望しています。
NG例文
やりたいことが一切できなかったので、辞めたいと思っています。
上司は私の提案を全く聞いてくれなくて、本当につまらない毎日でした。
ただ楽しいことだけやりたいと思っているのです。
残業・長時間労働を減らしたい
第二新卒者が転職する理由として、「残業・長時間労働を減らしたい」も挙げられます。
残業が多い環境ではプライベートの時間や趣味、さらには家族との時間までもが犠牲になりかねないため、労働時間が少なかったり柔軟に勤務できたりする企業への転職を望む第二新卒者が増えているのです。
転職理由が残業・長時間労働を減らしたいという場合、そのまま伝えてしまっては「仕事に対する意欲が低い」とみなされるリスクがあります。
時間外労働の上限規制を超えていたなど実際の労働時間を具体的に伝え、職場環境の悪さにより転職を決意したと伝えるのがおすすめです。
OK例文
私はこれまでの勤務体制で多くを学び、成果も上げてきましたが、1日3時間以上の残業など長時間労働が常態化しており、ワークライフバランスを考慮した働き方へのシフトを図りたいと考えています。
御社が推進する柔軟な勤務体制や健康に配慮した労働環境に大きな魅力を感じており、こうした環境であれば、さらに持続可能な形で高いパフォーマンスを発揮できると確信しています。
NG例文
毎日のように残業があって本当に疲れました。
もう遅くまで働くのは嫌なです。
定時で帰れる会社を探しています。
家庭の問題
親の介護、配偶者の転勤、または子育てといった問題は第二新卒に限らず起こるものであり、職場の場所や勤務時間の調整を必要とする可能性があります。
現在の職場が家庭の問題に対してフレキシブルな対応が取れない場合、転職を考える大きな理由となるでしょう。
面接では家庭の状況を理由に挙げながらも、変化をポジティブに捉え、新たな職場での適応能力と責任感をアピールするのがおすすめです。
仕事へのプロフェッショナルな姿勢とともに、家庭を大切にする個人の価値観も伝えられます。
OK例文
親が介護が必要な状況となり、家族みんなで支えていくために、時間的な調整が必要になりました。
職務に対して真摯に取り組む姿勢は変わりませんが、いつまで続くかわからない状況を考慮して、御社のように柔軟な環境で働ける職場が理想的と転職を希望しています。
NG例文
家の問題で仕事に集中できないので、もっと楽な仕事に変えたいです。
子どもの面倒を見ながらでもできる仕事が理想です。
仕事より家庭を優先したいので、その点を考慮してください。
福利厚生・待遇面に不満があった
福利厚生や待遇に不満を感じて、転職を考える第二新卒も多くいます。
主な福利厚生・待遇
- 有給休暇
- 住宅手当
- 健康診断
- 慶弔見舞金
- レジャー施設の割引制度
- 資格取得・支援 など
はじめての職場では市場価値を正しく理解していないことから、給与や福利厚生が業界標準以下だと気づくのに、時間がかかる場合もあるでしょう。
転職面接において福利厚生や待遇に関する不満を述べる際は、現在の職場の欠点を指摘するのではなく、どのようにして新しい環境で自分のキャリア目標を達成しようと考えているかを強調するのが重要です。
単に条件の良い職場を希望しているのではなく、良い福利厚生や待遇を受けることで仕事の質が向上して目標に向かえるという、ポジティブなイメージを伝えましょう。
OK例文
私は現職において多少ながら実務経験を積んできましたが、今後のさらなる成長と発展をサポートしてもらえる環境を求めています。
特に、資格取得や仕事に必要なスキル習得のための支援や、健康を支える福利厚生が充実しているのが理想です。
御社が提供する教育支援プログラムや健康管理プログラムに大変魅力を感じており、制度を活用しながら、さらに貢献できるよう仕事していきたいと考えています。
NG例文
現在の会社の福利厚生には満足していません。
もっとたくさんの福利厚生がある会社で働きたいと思い、御社を志望しました。
どのような会社であっても、福利厚生が良いところへの転職を希望しています。
人間関係に問題があった
職場の人間関係の問題は、第二新卒者が転職を考える大きな理由に該当します。
人間関係の問題は仕事のパフォーマンスに悪影響を及ぼすだけでなく、職場での日々のストレスの原因となり、最終的には職を変える決断に至ることがあるのです。
ただしハラスメントなどの極端なケースを除くと、人間関係の問題は本人がトラブルを起こしやすいのではと思われがちなことから、転職面接でそのまま伝えるのは避けましょう。
周りと協力しながら、新しい環境で仕事を成し遂げたいという前向きな姿勢を伝えるのがおすすめです。
OK例文
前職ではさまざまなt−無メンバーと協力してプロジェクトを推進し、多くの貴重な経験を積んできました。
しかし、時にチームワークが十分に発揮できず仕事の質が落ちてしまったこともあり、チームの一体感やコミュニケーションを重視する環境で働くことの重要性を学びました。
私は御社の強いチームワークと透明性を重視する文化に大きく共感しており、このような環境であれば、能力を最大限に発揮し、共に成長できると感じたことから入社を希望しています。
NG例文
前の職場は同僚や上司と全く合わなくて、毎日がストレスでした。
人が原因で仕事がしんどいのは耐えられないので、もっと気楽に働ける場所を探しています。
人間関係が楽な会社がいいです。
会社の風土・価値観が合う企業で働きたい
「会社の風土・価値観が合う企業で働きたい」も、第二新卒が挙げる転職理由の一つです。
会社の風土や価値観とは、企業独自の環境や風習に根付いている従業員の行動や思考傾向を指します。
たとえば革新的なアイデアを推進したいのに、保守的な環境であるために新しい提案が受け入れられにくいといった事例が挙げられるでしょう。
風土や価値観に関して悩みを持つ場合、自分の目標をより良く実現できる環境を求めて転職を考えるのが自然です。
転職面接においても自分に合った環境で積極的に企業に貢献したいという強い意欲を示せます。
OK例文
前職では多くを学び、成長する機会が多くありましたが、長期的なキャリアパスを考えた際、私の個人的な価値観やビジョンと会社の風土・価値観が完全に一致するわけではないことに気付きました。
私は環境保護や持続可能性を重視する企業で働きたいと考えており、御社のの取り組みや社会貢献活動に非常に感銘を受けています。
御社で仕事ができれば、私の価値観を活かし、より意義深い成果が得られると思っています。
NG例文
前の会社は全く価値観が合わなくて、毎日働くのが苦痛でした。
ただ自分の思いに合う楽な環境で働きたいだけです。
価値観が合うところなら、仕事の内容はあまり重視していません。
第二新卒の転職時にネガティブに思われやすい退職理由
第二新卒の転職時、以下が退職の理由であったとしても、そのまま伝えることで転職者自身がマイナスに見られる可能性があります。
第二新卒の転職時にネガティブに思われやすい退職理由
自身の退職理由が3点に当てはまったとしても、その動機の中に隠れているポジティブな理由を掘り起こして転職理由にするのが大切です。
本章ではそれぞれの理由の伝え方のポイントや例文を紹介しますので、参考にしてください。
仕事がつまらない
退職理由として「仕事がつまらない」と述べることは、面接官にネガティブな印象を与えかねません。
「つまらない」という表現は、仕事に対する情熱や持続性が欠けていると見なされなかったり、自己成長や職務への適応能力が不足していると受け取られたりすることがあるからです。
そのため面接の中では、仕事の内容が自身のキャリア目標や専門スキルと合わなかったことを、具体的かつ建設的に説明するのが良いでしょう。
さらに自己の成長欲求と目標を前向きに表現し、新しい環境での貢献を強調すれば仕事への積極的な姿勢が伝わります。
OK例文
私は以前の職場で多くの基礎的なスキルを学びましたが、長期的にはより専門的な知識を活かし、影響力のあるプロジェクトに携わりたいと考えています。
そのため、私の専門分野であるデジタルマーケティングを更に深く掘り下げることができる環境を求めています。
御社の革新的なプロジェクトと実績には大いに魅力を感じており、私のスキルと熱意が御社のさらなる成功に貢献できると信じております。
成果を出せなかった
退職理由として「与えられたノルマに対して成果を出せなかった」と言うことは、潜在的な能力やモチベーションの不足を疑わせることがあり、面接官に対して否定的な印象を与えるリスクがあります。
成果を出せなかったこと理由として述べる場合、何が成果を阻んだのか、そしてそれにどう対応し、どのように学び成長したのかを明確にするのが重要です。
面接の場では、成果が出せなかったことが学びと成長の機会になったとしてポジティブに転換すると良いでしょう。
これにより、面接官に対して積極的で成長志向のある姿勢を印象付けられます。
OK例文
前職はノルマ重視の職場でした。
達成のために多くのお客様と面談を重ね、さまざまな提案をおこなってきましたが、お客様一人ひとりに丁寧に向き合えず、中途半端な仕事になってしまっていました。
このことから私はノルマ達成のため必死に数字を追うよりも、顧客一人ひとりに丁寧に向き合い、成長できるような仕事の仕方をしたいとの考えから転職を決意しました。
希望の部署にいけなかった
退職理由として「希望の部署に行けなかった」と述べると、現職に対して単に期待外れを感じたという印象を与えがちです。
希望部署に行けなかったことを面接で伝える場合、具体的なキャリア目標や専門スキルを発展させたいという熱意を強調すると良いでしょう。
また、現職が自分の専門性や目指す方向にそぐわないかを説明し、新たな環境で自分が企業にどのように貢献できるかを示すのが大切です。
目的意識が明確で、新しい環境への適応力のある姿勢を印象づけられれば、転職成功が見えてきます。
OK例文
前職ではさまざまな業務経験を積むことができましたが、私は特にデータ分析とデジタルマーケティングに対する情熱を持っており、この分野での専門的なキャリアをさらに追求したいと考えています。
部署異動の希望を何度も出したにもかかわらず配置転換が叶わなかったため、私の仕事へのスキルと熱意を活かせる場を求めて転職を決意しました。
御社で提供しているプロジェクトには特に魅力を感じており、私の技術と経験が成功に貢献できる思っています。
第二新卒の面接時に見られる5つのポイント
第二新卒の面接を受ける前に、見られる5つのポイントを把握しておきましょう。
第二新卒はスキル・経験よりもポテンシャルを見られるケースが多いです。
面接対策にくわえて以下のポイントを意識すれば、転職の成功率が上がります。
第二新卒の面接時に見られる5つのポイント
ビジネスマナーが身についているかどうか
第二新卒の面接時に評価されるポイントの一つが、ビジネスマナーの有無です。
ビジネスマナーは、単に礼儀正しい振る舞いにとどまらず、ビジネスをスムーズに進めるための礼儀や作法を指します。
ビジネスマナー事例
- 挨拶
- 身だしなみ
- 言葉づかい
- 報連相
- 電話対応
- メール対応
- ビジネス文書
- 時間管理
- 名刺交換 など
特に第二新卒者にとっては、これまでの職務経験中にビジネスマナーがどれだけ身についているかが、新たな職場で活躍可能かを判断する基準です。
第二新卒者は面接時には自己紹介からはじまり、質問に答える態度に至るまで、基本的なビジネスマナーの自然な体現が求められます。
面接で何を話すかを考える際に、自身のビジネスマナーはできているかを振り返るのも大切です。
退職理由がネガティブすぎないか
面接時に退職理由を聞かれた際、答え方一つで面接官に与える印象が大きく変わります。
ネガティブな理由をネガティブなまま伝えてしまうとマイナスの印象のまま面接が進んでしまうため、どのような理由もポジティブに転換する表現を用いることで、転職が前向きな選択肢であることを示せるでしょう。
たとえば、「スキル不足を感じた」は「スキルアップを目指している」と、建設的な理由に言い換えられます。
面接官は面接時の退職理由から、応募者が将来的に同様の理由で再び退職する可能性がないか、また職場の課題にどのように取り組むかを評価しています。
退職理由を語る際は、必ずしも前職を悪く言うことはせず、今回の転職が新たな仕事に対する意欲やキャリア目標にどうつながるかを強調するのが重要です。
仕事に対して前向きな姿勢か
面接時、第二新卒の応募者が仕事に対して前向きな姿勢を持っているかは、採用決定において重要な要素となります。
仕事に対して前向きな姿勢は、求職者が職務に対して熱意を持ち、積極的に貢献しようとする意欲を反映していると見られるからです。
たとえ前職を辞める理由がネガティブなものであった場合でも、どのように乗り越えようとしたか、または何を学び取ったかを説明することで、前向きな姿勢をアピールできます。
自社の社風に合うかどうか
企業は転職面接時、自社の社風に合う人間かどうかを見極めます。
社風に合った従業員はチーム内での協調性が高く、摩擦を最小限に抑えられるため、生産性や全体の仕事の流れを上げられるからです。
また社風に合致する従業員は職場での満足度が高くなり、長期的に会社に留まる可能性が高くなることから、採用コストの削減も見込まれます。
自分が希望企業の社風に合うか伝えるためには、面接時に過去の職場でどのように対人関係を築き、協調性を発揮してきたかの例を出して説明すると良いでしょう。
また企業のミッションやビジョンに理解を示し、自分がどう貢献できるかを具体的に話すことで、社風に合った人間であることをアピールできます。
自分のビジョンがあるかどうか
企業は、応募者が自身のキャリアに対して明確なビジョンを持っているかどうかを重視します。
ビジョンとは「自分がこうなりたい」と思い描く理想像、願望、目標を指し、持つことで目的意識が高く、将来に向けて積極的な姿勢があると見られる傾向があるからです。
自分のビジョンがわからない人は、以下の中から自分に適した方法で考えてみると良いでしょう。
ビジョンの考え方
- 過去の経歴や学歴、スキルを振り返る
- 自分の価値観を把握する
- なりたい姿から逆算する
- 自身の強み・弱みから考える
- 視野を拡げるために多様に学ぶ
面接の中では、キャリアビジョンを実現するために具体的なキャリアプランや目標を語るのが良いでしょう。
明確なキャリアビジョンを持つことで、企業が自分に合っているかの判断材料にもなります。
第二新卒の転職理由を伝える際の3つの注意点
第二新卒の転職理由を伝える際注意しておきたいポイントを3つ紹介します。
第二新卒の転職理由を伝える際の3つの注意点
注意点を意識することで面接官に対してネガティブな印象を与えにくいでしょう。
会社を批判しない
転職面接において、前職の会社を批判することは避けるべきです。
これは求職者が不満や批判ばかり言うだけの人と見なされる上に、将来的に自社に対して同様の態度を取るのではないかと懸念される原因となります。
前職の会社や同僚に対する否定的な意見は、問題解決能力や対人関係のスキルに疑問を投げかけることになるため、面接の印象が著しく悪化する可能性があるでしょう。
退職理由を語る際には、前職での経験を価値あるものとして捉え、その経験をどのように次の職場での貢献につなげていくかを中心に話すようにしてください。
一貫性のある理由にする
転職面接で理由を説明する際には、一貫性を持たせることが非常に重要です。
理由に一貫性を持たせられれば、今回の転職は無計画ではなく、明確なビジョンのもとで必要なものであると示せます。
たとえば、前職での経験が現在求めているキャリアパスとどのように関連しているかを明確に説明することで、前職で得たスキルをさらに発展させる目的で転職活動していることを強調可能です。
ただ仕事を変えたいのではなく、自己成長とスキルの向上を目指している点を伝えられれば、面接官は強い説得力を感じるでしょう。
自分の利点ばかり考えすぎない
転職理由を伝える際には、自分の利益や条件のみを強調するのはやめましょう。
自分の利点ばかりを伝えると、自己中心的であると見なされ、チームや組織に貢献する意欲が乏しいと捉えられるリスクがあります。
面接では、自己のキャリア目標と企業の目標がどのように一致しているかを示すことで、相互の利益を考える姿勢をアピール可能です。
そうすることで自己の成長だけでなく、企業への貢献も視野に入れていることを示し、ポジティブな印象を与えられます。
第二新卒が転職理由を考える際の5つのコツ
第二新卒が転職活動するのにあたり転職理由を考える際、押さえておきたい5つのコツを紹介します。
第二新卒が転職理由を考える際の5つのコツ
コツを押さえることで自己のキャリア目標を明確にできたり、さらに説得力のある転職理由を考えられたりするメリットがあります。
自己分析を深めておく
転職を成功させるためには、自己分析が非常に重要です。
自己分析をすることで、自分の強み、弱み、興味、価値観、そしてこれまでの職務経験から得たスキルや知識を整理できるため、どのような仕事が自分に合っているか、自分が効率的に働ける環境はどこかを理解できます。
また自己分析をすることで、面接で聞かれる質問に対して、より具体的で説得力のある答えを用意できるでしょう。
たとえば、面接時に「なぜこの職を選んだのか」と尋ねられた場合、自分のキャリア目標と求めている仕事内容が一致している点を明確に伝えられます。
自己分析を深めたい人は過去の経験から、長所や短所や物事への価値観について理解を深めたり、マインドマップを作成して自分の思考を把握したりする方法が有効です。
企業研究に力を入れる
転職を成功させるためには、希望する企業について徹底的に研究しましょう。
企業の文化、使命、価値観、業界内での位置づけ、そして提供する製品やサービスの詳細に至るまで幅広い知識を身につけ、さらには最新の業績報告、ニュースリリース、ソーシャルメディアの投稿を調べることで、現在の市場状況や将来の展望について理解を深められます。
企業研究をすることで、面接時に自分の転職理由を、企業の目標やニーズと関連付けて説明できるようになるでしょう。
企業研究は企業のホームページやニュースリリースでおこなえるほか、転職エージェントのキャリアアドバイザーに情報提供をしてもらう方法があります。
企業が自分を採用するメリットを考える
転職活動をする際、自分のスキルや経験が企業にどのようなメリットをもたらすかを明確にしておくと、面接官に対して自分の価値を具体的に提示できます。
自分の持つスキルが業務にどう貢献できるか、また過去の成功体験が新しいプロジェクトにどう影響を与えるかを効果的に伝えられるでしょう。
自分の強みを企業の目標達成に直結させられれば、自分を採用することで企業が利益を得られると訴求できます。
自分を採用するメリットは、自己分析をしっかりおこなうことで言語化可能です。
履歴書・経歴書を完成させる
転職活動において、履歴書や経歴書の完成度は非常に重要です。
履歴書や経歴書は、転職者の職務経験、スキル、実績をわかりやすく整理し記載しているため、企業に対して自分がどのような人間かを効率良く示せる手段になり得ます。
書類を完成させる際には、いままでの経験や保有スキルを、売上、プロジェクトの成功、効率改善など、具体的な数値や成果を添えて裏付けると良いでしょう。
履歴書や経歴書を綿密に作成する方法が知りたい人は、転職に成功した先輩の書類を見せてもらったり、書類添削サービスを提供している転職エージェントを利用してみたりするのがおすすめです。
転職エージェントを活用する
第二新卒で転職すると決めたら、転職エージェントを活用するのがおすすめです。
転職エージェントは転職支援の専門家であり、市場の動向、求人情報、業界のニーズを熟知しています。
特に就職活動とは勝手の異なる転職活動にはじめて取り組む第二新卒の場合、転職エージェントを通じて適切なアドバイスやサポートを受けることが、転職を成功させる鍵となるでしょう。
転職エージェントはキャリアカウンセリングや求人紹介のサービスを受けられる上に、会社によっては条件交渉なども代行してくれる場合があるため、特徴を把握した上で自分に合ったサービスを選んでください。
アドバイザーには本音で話す
転職エージェントを利用する際には、アドバイザーに対して本音で話すようにしましょう。
転職エージェントのキャリアアドバイザーは、転職者の目標や希望などを理解することで最適な職を紹介する役割を担うため、自分の真の意向を隠してしまうと適切でない職務提案を受ける可能性があるからです。
仕事の内容よりもワークライフバランスを重視している場合や、特定の技術を活かしたい場合など、転職先探しにおける優先順位や価値観を明確に伝えるようにしましょう。
二人三脚で転職成功を目指すアドバイザーが転職者に関する多くの情報を正確に把握することで、より好印象を与えられます。
第二新卒におすすめの本音で話せる転職エージェント5選
転職エージェントの活用を考えている人に向けて、第二新卒におすすめの転職エージェントを5社紹介します。
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- (引用元
- キャリアパーク就職エージェント)
「キャリアパーク就職エージェント」は、ポート株式会社が運営する既卒・第二新卒を対象にした転職エージェントです。
年間1,000名以上と面談をするアドバイザーが全面サポートの上通過率アップに向けた選考対策を提供してくれるため、転職活動に関して悩みを抱えている人は、相談してみましょう。
またキャリアパーク就職エージェントの強みは、最短1週間のスピード内定にあります。
選考回数が少ない特別選考フローの企業を多く保有しているため、自分の目標に向けて早く転職先を決めたい人におすすめです。
キャリアパーク就職エージェント|基本情報
運営会社 | ポート株式会社 |
---|---|
公開求人数 | 非公開 |
非公開求人数 | 非公開 |
対応エリア | 全国 |
オフィス所在地 | 東京都新宿区北新宿2-21-1 新宿フロントタワー5F |
電話番号 | 0359376735 |
オンライン対応 | 可 |
主なサポート内容 | ・大手人材会社のリクルートが運営 ・テレワークOKの事務仕事が充実 |
(最終更新:24年12月時点)
キャリアスタート
- (引用元
- キャリアスタート)
「キャリアスタート」は、第二新卒や既卒、フリーターなど職歴の浅い20代に特化した就職・転職を提供する転職エージェントです。
入社後の定着率は92%、内定率は86%と高いため、次の企業は長く勤めたいと希望する人は登録に進みましょう。
キャリアスタートは面接トレーニングに非常に力を入れているため、いままで面接が苦手で転職活動が上手く進まなかった人にもおすすめです。
就職決定後もキャリアスタートが開催する交流会に参加できるなどの特典があるため、同じ世代の人と情報交流を図れます。
キャリアスタートの基本情報
運営会社 | キャリアスタート株式会社 |
---|---|
公開求人数 | 非公開 |
非公開求人数 | 非公開 |
対応地域 | 全国 |
料金 | すべて無料 |
(最終更新:24年12月時点)
まとめ
第二新卒の転職理由にはさまざまなものがあります。
第二新卒の主な転職(退職)理由10選
- キャリアチェンジをしたい
- 給与・年収アップ
- ステップアップしたい
- 体調不良
- やりたいことができなかった
- 残業・長時間労働を減らしたい
- 家庭の問題
- 福利厚生・待遇面に不満があった
- 人間関係に問題があった
- 会社の風土・価値観が合う企業で働きたい
どのような理由で転職するのであれ、転職面接時は自分の培ってきたスキルや経験がどれだけ企業に貢献できるかを、ポジティブに伝えるのが大切です。
しかし、新卒で就職活動してから数年でのはじめての転職活動に、戸惑いを感じている人もいるでしょう。
そのようなときは無料で利用できる転職エージェントを利用し、実績あるキャリアアドバイザーによる手厚い就職支援を受けるのがおすすめです。
第二新卒向け転職エージェントを比較
サービス名 | 特徴 | 求人数 | キャリア相談 | 求人の提案 | スカウト機能 |
---|---|---|---|---|---|
リクルートエージェント公式サイト |
| 約383,000件+非公開求人 | |||
doda公式サイト |
| 約242,000件+非公開求人 | |||
マイナビエージェント公式サイト |
| 約72,000件+非公開求人 | |||
キャリアパーク就職エージェント公式サイト |
| 300件 | |||
キャリアスタート公式サイト |
| 非公開 |
(※2024年4月時点)