社内SE未経験から転職するには?IT業界未経験・実務未経験に分けて解説!
最終更新日:
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「IT未経験でも社内SEに転職できる?」
「SEから社内SEに転職するのにはどうすればいい?」
自社のシステム運用や保守を担う「社内SE」は、裁量権が大きく仕事のスケジュールも調整しやすいことから人気の職業です。
結論からお伝えすると、社内SEの求人は競争率が高いため、転職を考えるのであれば入念な対策が必須です。
また、IT未経験者と経験者では難易度が大きく異なるので、自分のレベルに合わせて対策を講じる必要があります。
そこで本記事では、社内SEに興味がある方が転職のポイントを押さえられるよう、おもに以下の内容について解説します。
この記事を読んでわかること
- 社内SEの業務内容や必要スキル
- 社内SEを目指すためにすべきこと
(IT未経験者・経験者別) - 社内SEの転職に役立つ資格
記事後半では、社内SEへの転職をサポートしてくれるIT/WEBに強いおすすめ転職エージェントも紹介するので、ぜひ参考にしてください。
社内SEに転職したいなら「社内SE転職ナビ」に相談しよう!
現役エンジニア
監修者守田典男さん
2001年にSierに就職。金融系、在庫管理、生産管理などさまざまな分野のシステム開発プロジェクトに参画。インフラエンジニアとして20年の経験を持つ。得意分野はデータベース技術。
国家試験である情報処理技術者試験(プロジェクトマネージャ、データベーススペシャリスト、応用情報技術者)、AWS認定試験(クラウドプラクティショナー、ソリューションアーキテクト アソシエイト、AWS Certified Database - Specialty)に合格。
気になる内容をタップ
- 社内SEの業務内容と必要スキル
- 社員用パソコンのキッティング
- 機材トラブル・不具合の対応
- 社内ネットワークの構築・管理
- ITインフラの調達・予算計上
- 自社システムの構築・運用保守
- ベンダー会社との折衝
- 社内のITリテラシー向上への取組み
- 「IT業界未経験」から社内SEに転職する方法
- ステップ1.必要な知識を身につける
- ステップ2.志望動機や転職理由を整理する
- ステップ3.転職エージェントに相談する
- ステップ4.業務内容を確認してスキルに見合う求人に応募する
- ステップ5.面接時に活かせるスキルをアピールする
未経験からでも社内SEになれる?「未経験OK」求人の実態とは……
社内SEの求人を検索すると、未経験OKや未経験者歓迎の求人が目に入ると思います。
しかし、求人に記載されている「未経験」というのは「社内SEの実務未経験」を指すことがほとんどです。
「IT業界未経験で知識もスキルもゼロだけど社内SEになりたい」という気持ちだけで採用してくれるわけではないので、注意が必要です。
ここでは未経験求人の実態を詳しく解説するので、ぜひ求人探しの前に確認してみてください。
多くの求人はIT業界経験者を求めている
社内SEの求人を出している企業は、システムの管理や開発など、社内のITに関する業務を担当してくれる人を募集しています。
企業の立場から考えると、採用してから育成していくよりも、即戦力となる人材を採用したいのが本音です。
そのため、IT業界未経験者が内定を獲得するのは難易度が高いといえます。
前述したとおり、未経験者歓迎の社内SE求人は、多くの場合「社内SE未経験者歓迎」であり「エンジニア・IT未経験者歓迎」という意味ではありません。
社内SEになるためには、システム開発やITインフラ構築に関する最低限の知識が必要と理解しておきましょう。
IT未経験者は知識を身につけることから始めよう
社内SEは、社内ネットワークの管理からトラブルの対応まで非常に幅広い業務を担当します。
ITの知識がゼロの状態では業務内容を理解することも難しいため、OSの仕組みやネットワークの基礎知識を身につけることから始めましょう。
※本記事では、社内SEを目指す方法をIT未経験者・経験者別に解説しています。
IT業界やエンジニアの経験がない方は「IT業界未経験から社内SEに転職する方法」
IT業界やエンジニアの経験がある方は「実務未経験から社内SEに転職する方法」をご覧ください。
システムの構築経験があれば内定を狙いやすい
社内SEの求人は即戦力を求めていることが多いので、システムの構築経験があると内定を狙いやすいです。
以下のような経験がある場合は、比較的スムーズに転職できるでしょう。
- ステークホルダーと直接やりとりするシステム開発の上流工程経験
- 詳細設計・プログラミング経験などシステム開発の下流工程経験
- ITインフラ(サーバー、ネットワークなど)構築・運用経験
経験をアピールする方法については、記事後半「転職のポイント|面接時に即戦力となれることをアピールする」で詳しく解説しているので、ぜひご覧ください。
年代別の転職難易度
社内SEへの転職難易度は、年代によっても異なります。
以下に一般的な傾向や転職のポイントをまとめたので、ぜひ参考にしてください。
新卒 |
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---|---|
第二新卒 |
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30代前半 |
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30代後半 |
|
社内SEの業務内容と必要スキル
転職を検討しているのであれば、「社内SEがどんな仕事を担っているのか」を把握しておきましょう。
ここでは、社内SEの業務内容や必要となるスキルを解説します。
社内SEのおもな業務内容
守田さん
社内SEは、社員が利用するシステムや端末の管理など情報システム業務全般を担当します。
たとえば、以下のような端末・システムに不具合やトラブルがあった場合、社内SEが対応します。
・社員が使用するパソコンやスマートフォンなどの端末
・社内で利用されている資産管理システムや勤怠システム
・ITインフラの運用・保守
社内SEの仕事は多岐にわたるため、求められる知識やスキルの幅も広いです。
社員用パソコンのキッティング
社内SEになって一番最初に任されることが多い業務は、社員用パソコンのキッティングです。
簡単にいえば、社員用のパソコンを設置し、社内ネットワークにつなげてセキュリティやアクセス権限などを付与していく作業です。
職場によっては、パソコンの調達も任せられるかもしれません。
なおパソコンのキッティングでは、以下のようなコンピューターに関する幅広い知識が求められます
- MacやWindowsなどOSに関する知識
- CPUやメモリ、ディスクなどのハードウェアに関する知識
- IPアドレス、DNSなどネットワークに関する知識……など
これらの知識はインターネットや書籍などで習得することもできますが、いくつかのマシンを自分で設定してみるのが効率的でしょう。
古いパソコンを購入し、自身でネットワークを構築してみるのもおすすめです。
機材トラブル・不具合の対応
社内SEとしての腕が試される業務として、IT機材のトラブル対応や不具合対応があります。
「パソコンが急に起動しなくなった」「アプリが正常に動作しない」といったマシンに関するトラブルを解決する作業です。
サーバーやネットワークに障害が発生した場合は、原因を切り分け、保守業者やベンダー会社に対応を依頼する作業も発生するでしょう。
場合によっては、以下のような機材トラブル・不具合対応を社内SE自身が行うこともあります。
- 急なパソコンの障害対応
・メモリやマザーボード等ハードウェアが故障した場合の障害対応、パソコンの交換対応など
・ハードウェアやOSに関する知識が必要 - アプリの不具合対応
・特定の機能を使用したときにエラーが発生した際の問い合わせ対応など
・アプリに関する知識、プログラミングのスキルが必要 - サーバーやネットワークの障害対応
・サーバーやネットワークが重くなり、正常に処理されない際の問い合わせ対応
・サーバーやネットワーク機器を扱う知識・スキルが必要
こういった能力はすぐに身につくものではないため、社内SEを目指す場合は、日頃からOSやアプリの不具合情報や解決手段の情報を収集しておくとよいでしょう。
社内ネットワークの構築・管理
社内SEは、以下のような社内ネットワークの構築や管理にも携わります。
- LANケーブルのカテゴリやスイッチングハブの転送速度の管理
・IPアドレスの管理・割り振り、ネットワーク機器のメンテナンスを行うなど
・ネットワークの知識が必要 - ファイアウォール・DMZなどの構築作業
・ファイアウォール、プロキシサーバーなどの構築および管理を行う
・外部からの攻撃に対するセキュリティの知識が必要
なお、工事を伴うネットワーク施設を行う場合は、要望を的確に伝達する能力も必要です。
ITインフラの調達・予算計上
ITインフラの調達や予算計上も社内SEの仕事のひとつです。
たとえば、経営者層が「新たなシステムを導入したい」といった方針を打ち立てた時、業者に問い合わせてIT環境を調達し、予算を計上します。
経営者層から詳細な要望をヒアリングしてその内容を業者に伝達するほか、システム設計などの作業も発生します。
また近年ではリモートワークの普及に伴い、仮想環境やクラウドサービスを利用するケースも増えています。
クラウドサービスは利用に費用がかかるため、予算にあったサービスを検討することも必要です。
自社システムの構築・運用保守
自社システムの構築・運用保守業務は、社内SEの重要な仕事のひとつです。
以下のように、必要なスキルは構築されている自社システムによって異なります。
- 売上や経費を管理するシステム
・経理・事務の知識の知識が必要 - 自社商品の在庫を管理するシステム
・在庫管理業務の販売管理の知識が必要
ただ、「企業がどのようなシステムを運用しているのか」は求人票でわからないことも多いです。
そのため、詳細がわからない場合は転職エージェントに相談してみることをおすすめします。
記事後半「社内SEを目指す人におすすめの転職エージェント」では、おすすめのサービスを3社紹介しているので、ぜひ確認してみてください。
ベンダー会社との折衝
自社システムの開発を委託している企業の場合、社内SEが自ら開発を行うことはなくベンダー会社との折衝が業務の中心となります。
具体的には、以下のような細かなコスト削減に取り組むことになるでしょう。
- 委託している内容を見直す
- コストのかからない方法を提案する
- 社内SEが管理するかわりに保守契約を外す
上記のような作業は売上に直結せず成果が見えにくいため、折衝内容の証跡をとりながら実現したコスト削減を数値で示していく必要があります。
折衝が業務の中心となる場合は、経営者の立場で考えながらベンダー会社と交渉を進めていく能力が求められるでしょう。
社内のITリテラシー向上への取組み
社内のITリテラシーを高めるためにさまざまな取り組みを行うことも、社内SEの仕事です。
ITリテラシーを高めるための取り組みとしては、以下のようなものが挙げられます。
- ITの基本的な技術を学ぶ研修
- セキュリティ研修
- 業務マニュアルの作成
採用された企業によっては、社内のITリテラシーが著しく低かったり、ITに苦手意識を持っている人が多い場合もあります。
その場合は、IT関連のトラブルを自力で解決できるようサポートして苦手意識を克服し、少しずつITに対する考えを変えてもらうことが大切です。
社内のITリテラシーを効率的に向上させるためには、コミュニケーション能力が必要となるでしょう。
「IT業界未経験」から社内SEに転職する方法
ここからは、IT業界未経験の方が社内SEを目指すためのステップを解説します。
スキルを身につける方法から紹介するので、キャリアチェンジや転職を考えている方はぜひ参考にしてください。
IT業界未経験から社内SEを目指すステップ
※社内SEの実務未経験から転職したい場合は、記事後半「実務未経験から社内SEに転職するための具体的な方法」をご覧ください。
ステップ1.必要な知識を身につける
これまでの経験が社内SEの業務とかけ離れている場合は、まず必要な知識を身につけることから始めましょう。
パソコンにまったく触れたことがない人や、パソコンの仕組みがわからない人が、いきなりキッティングや機材トラブルの対応を行うのは困難であるためです。
そのため、まずは以下のようなIT知識を身につけることから始めてください。
- OSの仕組み
- 簡単なプログラミングやアルゴリズム
- ネットワーク基礎
- 情報セキュリティの基礎
守田さん
これらの基本的なIT知識は、3ヶ月〜半年程度で身につきます。
ITパスポート試験や基本情報処理技術者試験などの資格取得を目指すのもよいでしょう。
詳しくは、記事中盤「社内SEになるために役立つ資格」をご覧ください。
学習におすすめの書籍・サイト
ITの基礎知識は書籍やサイトで学びつつ、自分で実際に構築やプログラミングを行ってみるのがおすすめです。
<おすすめの書籍>
- 3分間ネットワーク基礎講座|網野 衛二 (著)
⇒ネットワークの仕組みを基礎が解説されている - 知識ゼロからのプログラミング学習術 独学で身につけるための9つの学習ステップ|北村 拓也(著)
⇒プログラミングを身につけるための学習方法が解説されている
<おすすめのサイト>
- Progate
⇒プログラミングの基礎をイラスト中心のスライドで学べるサイト
完全独学が不安なら
「独学で勉強したいけど、完全に一人で勉強をするのは不安」という方は、独学コースがある「忍者CODE」の受講がおすすめです。
- (引用元
- 忍者CODE)
忍者CODEの特徴
- テキスト業界最安クラスの98,000円(税込)で独学できる(分割9,800円/月の支払いも可能)
- 原則無期限でチャットサポートが受けられる
- 24時間slackで相談可能
- 講師はメンター経験豊富な現役クリエイター
プログラミングスクールの中では珍しい「独学プラン」が用意されており、業界最安値の98,000円で受講できます。
「独学プラン」は買い切り型なので、一度申し込んでしまえば無期限でチャットサポートや学習コンテンツが利用可能です。
わかりやすいと定評がある動画教材を使って、体系的に勉強を進めることができます。
また、24時間いつでも質問できるチャットサポートがあるため、学習中の疑問をすぐに解消できます。
その他にも、忍者CODEでは転職や副業のサポートを受けられるプランもあるので、興味のある方はそちらも検討してみてください。
忍者CODE|基本情報
運営会社 | 株式会社ラグザス・クリエイト |
---|---|
受講形態 | オンライン |
対象地域 | 全国 |
年齢制限 | なし |
受講料(税込) | ・挫折させない独学プラン:98,000円(税込) ┗追加費用なしの買い切り型 ※その他、転職・副業サポートありのプランもあり |
学べる言語・技術 | bootstrap・JavaScript・Git HTML/CSS3・ RubyRuby・Figma・MariaDB・Flask・Spring・Java・PHP・MySQ・jQuery・Python |
受講期間 | 無期限 |
(最終更新:24年1月時点)
ステップ2.志望動機や転職理由を整理する
ある程度知識が身についたあとは、志望動機や転職理由を整理しましょう。
IT業界未経験者が社内SEに転職する多くの場合、採用面接で「なぜ異業種・異職種へ転職するのか?」理由を聞かれます。
即戦力をアピールできない未経験者が採用を掴むためには、志望動機で熱意やポテンシャルをしっかりと伝えることが重要です。
具体的には、以下のようなポイントを押さえて志望動機・転職理由を考えるとよいでしょう。
- 説得力・納得感のある転職理由を伝える
⇒ 志すきっかけとなったエピソードがあるとベター - 社内SEになるために行っている努力を伝える
⇒ 自己学習について、身につけた知識についてなど - 活かせる経験を伝える
⇒ コミュニケーション能力、行動力といったポータブルスキルなど
<例文>
私は前職で総務部に所属しており、業務中に事務職員のPCトラブルを対応した際、ITに興味を持ちました。
それから独学でプログラミングを学び、業務効率化につながるプログラムの開発も行っています。
そのような経験をしていくなかで、社内システムを担当するSEを志すようになりました。
総務部では社員とコミュニケーションをとることが多かったので、培ってきた伝達力や傾聴力を活かし、社内SEとして活躍したいと考えています。
ステップ3.転職エージェントに相談する
志望動機や転職理由を整理したあとは、転職エージェントに相談しましょう。
未経験から社内SEに転職する難易度は高いため、まずは転職のプロに「今のレベルで社内SEを目指せるのか」相談してみることをおすすめします。
転職エージェントでは現状を客観的に踏まえたうえでアドバイスをくれるので、今後の方針を考える参考になるはずです。
また、実際に社内SEを目指すことが決定した場合は、求人紹介から選考対策まで手厚いサポートを受けられます。
転職エージェントはさまざまありますが、IT業界未経験から転職を目指す場合は「未経験可」の求人が充実しているサービスを選ぶことが大切です。
転職エージェント「ワークポート」では、IT未経験者が応募できる求人も多く扱っているので、ぜひ一度相談してみてください。
ステップ4.業務内容を確認してスキルに見合う求人に応募する
転職エージェントに相談して求人を紹介してもらったあとは、求人応募のステップに進みます。
アドバイザーは求職者に合う求人を紹介してくれますが、業務内容や求人の詳細は自分でもしっかりと確認することが大切です。
特に「採用後にどんな業務を行うことになるのか」は必ず確認してください。
以下のように担当する業務によって必要なスキルが異なるため、自分の知識量・スキルレベルに見合っているか考えましょう。
- 社内SE自身で設計、構築したシステムを運用している企業
⇒ システム開発の業務がある
⇒ プログラミングスキルが必要 - ベンダー会社に発注して構築してもらったシステムを運用している企業
⇒ ベンダー会社との折衝が業務の中心
⇒ 外部折衝の経験やコミュニケーション能力が必要
なお、求人票に具体的な業務が記載されていない場合は、転職エージェントに問い合わせて詳細を確認してください。
ステップ5.面接時に活かせるスキルをアピールする
求人に応募して書類選考を通過したあとは、いよいよ企業との面接です。
面接ではステップ4で入手した情報を踏まえたうえで、活かせる経験をアピールしましょう。
特にキッティング業務・トラブル対応業務・ネットワーク構築業務の面で活かせる経験があれば、積極的に伝えるようにしてください。
<例文>
私はITに興味があったので、インターネットや書籍で調べてパソコンを自作した経験や、自宅のネットワークを構築した経験があります。
前職ではその経験を活かし、社内で起こったパソコンやネットワークのトラブルに対応していました。
具体的には「CPUやディスク等のハードウェアが故障した」「ネットワークがつながらない」といった相談を受け、原因の調査や切り分けなどを行った経験があります。
仮に残念な結果となったとしても落ち込むことはありません。
ライバルに優秀な人が応募していたのだろうと考え、ステップ3から再スタートしましょう。
社内SEになるために役立つ資格
社内SEは広範囲の業務を行うため、スキルアップに有効な資格も複数あります。
ここからは、社内SEになるために役立つ資格を紹介します。
社内SEになるために役立つ資格
なお、いずれも「独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)」が主催する国家資格であるため、転職時に知識をアピールする際にも役立ちます。
基本情報技術者試験
「基本情報技術者試験」は、ITエンジニアとして基本的な知識・技術を有することを認定する資格です。
試験ではコンピューターの基本的な仕組みやネットワーク、プログラミングなどについて、広く浅く問われます。
「ITエンジニアの登竜門」といわれている資格なので、初心者からでも無理なく挑戦しやすいでしょう。
IT未経験の方が社内SEを目指すならば、最低限この資格は取得しておきましょう。
基本情報技術者の勉強ならSTUDing
情報セキュリティマネジメント試験
「情報セキュリティマネジメント試験」は、システムの情報セキュリティの確保及び維持するための知識・技術を有することを認定する資格です。
セキュリティリスクは社内環境や社員が原因となる場合もあることから、多くの企業でセキュリティ意識の向上が課題となっています。
社内SEは内部からの情報漏洩を防ぐための対策や社員への注意喚起を担当することもあるので、この資格をとっておくと、大きなアピールにつながります。
今回紹介する資格のなかでは比較的難易度が低いので、ぜひ取得を目指してみてください。
ITサービスマネージャ試験
「ITサービスマネージャ試験」は、ITサービスの計画立案や設計、システムの移行、改善するためのスキルを認定する資格です。
情報システムは構築・開発すれば終わりではなく、稼働したサービスを運用・改善することが重要です。
社内SEには自社システムを構築し、安定して運用・保守を行うためのスキルが求められるため、この資格を取得すると大変役立ちます。
なお、この資格は高度IT人材の位置づけであり、令和4年春季の合格率は14.8%(参考元:JQOS)と非常に難易度が高いです。
IT未経験の人が取得するのは困難ですが、システム運用の経験がある方は取得を目指すとよいでしょう。
システムアーキテクト試験
「システムアーキテクト試験」は、情報システムや組込みシステムなどにおいて必要となる要件を定義し、アーキテクチャを設計、開発するためのスキルを認定する資格です。
ITサービスマネージャ試験がシステムの運用・保守を主とするのに対し、システムアーキテクト試験は設計・構築を主としています。
社内SEは自社システムを新たに設計・構築する業務を行うため、この資格を取得しておくとスキルの大きなアピールにつながります。
なお、この資格も高度IT人材の位置づけであり、令和4年春季の合格率は15.0%(参考元:JQOS)と非常に難易度が高いです。
システム開発の上流工程を経験していない方が合格を目指すのは非常に難しいですが、そのぶん価値が高い資格といえるでしょう。
専門性の高さをアピールできる資格なので、興味のある方はぜひ取得を検討してみてはいかがでしょうか。
「実務未経験」から社内SEに転職する方法
ここからは、「ITエンジニアの経験があるものの、社内SEの実務経験がない方」が社内SEを目指すためのステップを解説します。
ほかにはない非公開求人を紹介してもらう方法も解説するので、ぜひ参考にしてください。
実務未経験から社内SEを目指すステップ
ステップ1.転職エージェントに相談する
ITエンジニアの経験がある場合は、まず転職エージェントに相談することから始めましょう。
社内SEは求人が少なく競争率も高いため、転職エージェントのサポートを受けることを強くおすすめします。
転職エージェントであれば、求人紹介はもちろん「企業別の面接対策」など手厚い支援を受けられるため、内定の可能性を高められるでしょう。
また、転職エージェントによっては、一般には公開されていない「非公開求人」を紹介してもらえる場合もあります。
社内SEは求人数が少なめですが、非公開求人を紹介してもらうことで転職の選択肢を広げられるでしょう。
非公開求人とは?
ステップ2.具体的な業務内容を確認する
転職エージェントに求人を紹介してもらった際は、必ず具体的な業務内容を確認してください。
以下のような点はミスマッチを防ぐために特に重要なので、認識違いがないよう念入りに確認しておきましょう。
確認しておくべき業務内容
- 必要なスキル
⇒ プログラミング言語、OS、アプリケーションなど - 役割
⇒ マネージャー、リーダー、担当など - 業務の方向性
⇒ 社内向け業務か、社外の人との折衝はあるか
自分が望む業務と求人情報の内容を細かく比較し、面接する企業を選定していきましょう。
企業の口コミも確認しておこう
ステップ3.面接時に即戦力となれることをアピールする
面接の際は、ステップ2で入手した情報を踏まえて即戦力となることをアピールしましょう。
IT業界経験者であれば、業務内容の詳細を採用担当者にヒアリングすることで「活かせる経験」をアピールしやすくなるはずです。
応募企業と前職の業務に共通点がある場合は、積極的に伝えるようにしてください。
<例文>
前職ではインフラ運用チームのリーダーとして、サーバーやネットワークを中心としたサービス運用を担当していました。
通常運用では、メンバーの育成やドキュメントの管理などを実施、トラブル発生時は対応とともに他部署との調整を行っていました。
今回御社では社内システムの運用・管理、各種ドキュメントの整備が主な業務ということで、私が持つスキル・経験とマッチしており、即戦力として活動できると考えております。
また、過去にIT関連の問題を解決したエピソードなども交えて伝えることで、より説得力のあるアピールになります。
社内SEを目指す人におすすめの転職エージェント
ここからは、社内SEへの転職におすすめのエージェントを3社紹介します。
エンジニアとして経験がある方は「社内SE転職ナビ」と「マイナビIT AGENT」
IT業界未経験の方は「ワークポート」に登録するのがおすすめです。
社内SE転職ナビ | <IT経験者におすすめ>
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マイナビIT AGENT | <IT経験者におすすめ>
|
ワークポート | <IT未経験者におすすめ>
|
※そのほかのエージェントもチェックしたい方は、「IT転職エージェントおすすめ20社比較ランキング!エンジニア未経験向けも紹介」をご覧ください。
社内SE転職の専門家に相談したいなら「社内SE転職ナビ」
- (引用元
- 社内SE転職ナビ)
「社内SE転職ナビ」は、社内SEの求人に特化した転職エージェント。
社内SEの求人数は業界内でもトップクラスで、提案社内SE求人は平均25.6社となっています。(参考元:社内SE転職ナビ)
社内SEは競争率が非常に高いため、応募する求人はできるだけ増やしたいものです。
社内SE転職ナビであれば、複数の求人を紹介してもらえる可能性が高いため、転職の可能性を広げられるでしょう。
自宅から気軽に相談できるオンライン面談にも対応しているので、ぜひ利用してみてください。
社内SE転職ナビ|基本情報
運営会社 | アイムファクトリー株式会社 |
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公開求人数 | 約4,000件 |
非公開求人数 | 非公開 |
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(最終更新:24年10月時点)
非公開求人をチェックするなら「マイナビIT AGENT」
- (引用元
- マイナビIT AGENT)
「マイナビIT AGENT」は、人材紹介大手のマイナビが運営しているIT専門の転職エージェント。
ITやエンジニアの転職に詳しいキャリアアドバイザーが在籍しており、あなたの経験やスキルに合う最適な求人を紹介してくれます。
マイナビIT AGENTでしか扱っていない非公開求人を紹介してもらえる可能性もあるため、求人の選択肢を広げられるでしょう。
また、転職支援期間に制限がなく、時間をかけてじっくり転職活動を行える点も魅力です。
転職の可能性を広げるために役立つサービスなので、ぜひ社内SE転職ナビとあわせて利用することをおすすめします。
マイナビIT AGENT|基本情報
運営会社 | 株式会社マイナビ |
---|---|
公開求人数 | 非公開 |
非公開求人数 | 非公開 |
対応地域 | 全国 |
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(最終更新:24年10月時点)
エンジニア未経験からの転職なら「ワークポート」
- (引用元
- ワークポート)
「ワークポート」は、IT・Web・ゲーム業界の求人に強い転職エージェント。
IT専門のエージェントは経験者のみを対象としている場合も多いですが、ワークポートは業界・職種未経験でも対応してくれます。
「未経験可」や「未経験歓迎」の求人も多いため、IT業界未経験から社内SEを目指している方におすすめです。
首都圏の求人がメインとなっているため地方の求人は多くありませんが、IT業界未経験者の方は優先して登録することをおすすめします。
ワークポート|基本情報
運営会社 | 株式会社ワークポート |
---|---|
公開求人数 | 約100,000件 |
非公開求人数 | 非公開 |
対応地域 | 全国 |
料金 | 無料 |
(最終更新:24年10月時点)
まとめ
社内SEになるためには、IT業界での経験、もしくはIT業界経験者と同等のスキルが必要です。
転職を目指すのであれば、以下のポイントを押さえて転職活動を進めましょう。
転職のポイント
- 社内SEの業務内容を把握し、必要なスキルを知る
- 未経験者の場合はITの基礎知識を身につけてから転職活動を行う
- 応募企業の具体的な業務を確認し、活かせる経験やスキルを把握する
- 面接で活かせる経験や即戦力になれる点をアピールする
また、社内SEの求人は競争率が高いため、転職エージェントのサポートを受けて万全の体制で選考に臨むことをおすすめします。
以下のエージェントでは、応募書類の添削・面接対策など手厚いサポートを受けられるため、ぜひ利用してみてください。
社内SE転職ナビ | <IT経験者におすすめ>
|
---|---|
マイナビIT AENT | <IT経験者におすすめ>
|
ワークポート | <IT未経験者におすすめ>
|
守田さん
社内SEは社員が滞りなく業務を行えるようにサポートする、縁の下の力持ちのような存在です。
対応する作業は広く、人から感謝されることも多いため、やりがいのある仕事といえるでしょう。
社内SE業務未経験でもスキルがあれば転職可能なので、興味がある方はぜひチャレンジしてみてください。
守田さん
経験年数の目安としては、2年以上が望ましいです。
なにかしらプロジェクトや開発経験があるとよいでしょう。
システム開発やITインフラ構築において「〇〇を担当し、△△を開発した(もしくは構築した)」といえる実績があると、大きなアピールにつながります。